かたい歯を削るドリルやタービンの音、まぶしいライトや白衣、注射器や薬品の臭い、ときには泣きさけぶ声やうめき声など、歯科治療室は子どもに不安や恐怖感をもたらす刺激であふれています。
むし歯になってしまったとき、社会経験の少ない子どもにとって歯を治療することは、たいへん勇気のいることです。できれば子どもには、歯を治療しなくてもすむように育ててあげたいものです。
とくに自閉症児では、日常的になじみのない環境におかれたとき、たいへん不安になります。歯の治療は、仰向けになって、口をあけ、なにをされているか見えない状態で、長い時間、つよい音や振動、光を浴びながら、ときには痛みや苦痛をともなう処置をうけることです。つよい刺激や人に触られることが苦手な自閉症児にとって、歯の治療はたいへんな試練といえるでしょう。 |